スバル レガシィB4 BE5 クラッチOH
車輌詳細
H13年後期 TA-BE5
レガシィB4 177,986km
作業時間 1日預かり翌日渡し
価格(税別)
<工賃>
クラッチOH 69,000円
<部品>
クラッチディスク 21,500円
クラッチカバー 27,000円
レリーズベアリング 7,790円
パイロットベアリング 650円
エンジンの動力を切ったりつないだりするのがクラッチの仕事。
MTではギヤ操作をする際に、一時的にエンジンとトランスミッションを
切り離す必要があるため、クラッチという部品が必須となります。
クラッチは大きく分けると摩擦式・流体式・電磁式の3種類。
摩擦式がMT車では使われています。
流体式は無段階変速機、いわゆるCVTを含めたAT車で使用されています。
MT車の摩擦式クラッチは、フライホイールと
フライホイール
クラッチディスクを離したりくっつけたりして
エンジンの回転を継続しています。
クラッチディスク
クラッチペダルを踏み込んで徐々に戻していくと、
摩擦を起こしながら回転が少しずつ伝わり、
クラッチディスクの回転数がフライホイールの回転数に近づくし、(半クラッチ)
完全に密着すると1本のシャフトのように全トルクが伝達する仕組みです。
今回の交換部品は
クラッチディスク
クラッチカバー
レリーズベアリング
パイロットベアリングです。
では早速、作業をご紹介していきたいと思います。
トランスミッションに辿り着くまでの様子は省略しましたが、
主にマフラー・プロペラシャフト・エアクリーナー・スターターモーター・
インタークーラーなどを先に外します。
部品を外し終えたらミッションを下していきます。
この時点ではまだクラッチディスクとクラッチカバーはエンジン側です。
真ん中にあるグレーのワタはクラッチディスクが削れたカスです。
このカスはレリーズベアリングという部品に付着していて
これも新品と交換となります。
クラッチディスクを見てみましょう。
右がスバル純正の新品です。
溝を見るとディスクの消耗がよくわかりますね。
こちらはクラッチカバー
右がスバル純正の新品です。
続いてフライホイール中央にあるパイロットベアングも交換です。
左の青い方が新品
パイロットベアリングを交換しないと、
劣化した際に音が出始め、放置してると焼き付いて
ミッションのシャフトが遊んでしまい振動が出てきます。
そうなっては、また分解となってしまい2度手間でお金も
もったいないのでクラッチOHするなら同時交換がセオリーです。
交換する部品は全て外しました。
ココからは装着となります。
まずはパイロットベアリング
次はクラッチディスク
続いてクラッチカバー
内側を入念に掃除して
はめ込んでいきます。
はめ込んだら、はじめに取り外した全ての部品を組んでいきます。
エアクリーナー・スターターモーター・インタークーラーなど
全て組んだらBE5 レガシィB4 クラッチOH完了です。
クラッチの交換時期となる滑りはじめの兆候は、 半クラッチ状態からつないだときに
エンジンの回転数がいつもより高いと滑りはじめの傾向にあります。
「アクセルを踏んでも回転数が上がり、スピードが上がらない。」
クラッチの滑りは違和感に気づきやすいので、
「全然進まない!」なんて事になる前にクラッチOHをしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。